『訃報』
忘れもしない、1990年12月23日。
スポーツを観て泣いたのは、この日が初めてでした。
能力の限界の壁、ルールの壁、
そういうものを乗り越えていく彼の姿は、
チープな言葉になってしまうかもしれませんが、
本当に感動的でした。
'89年のマイルCSで見せてくれた、
”獰猛”と形容すべき気迫、
その翌週、世界レコードを叩き出しながら
2着に敗れたジャパンカップ、
そして引退レースとなった有馬記念。
僕はあなたに、どれだけの勇気をもらったか
計り知れません。
今日、僕が競馬を好きになったきっかけを作ってくれた馬
オグリキャップが亡くなりました。
享年25歳(ヒトに換算すると約80歳)、
後ろ脚骨折による安楽死だったそうです。
今の僕にはあなたの死を受け止める力も
溢れ出る涙を止める力も有りませんが、
あなたにもらった勇気を振り絞って
あなたにお礼を云いたいと思います。
本当にありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。
『オグリ1着! オグリ1着!
オグリキャップです!
スーパーホースです!!』