『訃報』

忘れもしない、1990年12月23日。
スポーツを観て泣いたのは、この日が初めてでした。


能力の限界の壁、ルールの壁、
そういうものを乗り越えていく彼の姿は、
チープな言葉になってしまうかもしれませんが、
本当に感動的でした。


'89年のマイルCSで見せてくれた、
”獰猛”と形容すべき気迫、
その翌週、世界レコードを叩き出しながら
2着に敗れたジャパンカップ
そして引退レースとなった有馬記念


僕はあなたに、どれだけの勇気をもらったか
計り知れません。


今日、僕が競馬を好きになったきっかけを作ってくれた馬
オグリキャップが亡くなりました。


享年25歳(ヒトに換算すると約80歳)、
後ろ脚骨折による安楽死だったそうです。


今の僕にはあなたの死を受け止める力も
溢れ出る涙を止める力も有りませんが、
あなたにもらった勇気を振り絞って
あなたにお礼を云いたいと思います。


本当にありがとうございました。


ご冥福をお祈りいたします。



『オグリ1着! オグリ1着!
 オグリキャップです!
 スーパーホースです!!』

『VOCALOID』

昨年、娘っ子に『ワールドイズマイン』
という曲を教えてもらって以来、
僕のiTunesのライブラリが
VOCALOIDの曲で溢れかえっています。


最近はカラオケにも少なくない数の曲が入っていて、
娘っ子たちとカラオケにいくと
VOCALOIDの曲かアニソンか、という
ものすごく偏った選曲になってます。


特にここ半年ぐらい、
娘っ子たちにオススメの曲を教えてもらったりして、
VOCALOIDの曲を集めまくった結果、
ライブラリ全5000曲中、500曲がVOCALOID絡みの曲という、
自分でも信じられない状況に。


そんな500曲の中でも、特にお気に入りの2曲を。


『裏表ラバーズ』

D


この曲を初めて聴いたのは、
3月9日に開催された初音ミクのライヴだったのですが、
異常なまでの中毒性と、何か僕の琴線に触れる歌詞に
侵蝕されまくってます。




『moon』

D


この歌も初音ミクライヴで初めて知った曲だったのですが、
そのときはさして、特別気に入ったわけではありませんでした。


ですがその後、歌詞をじっくり見て、改めて聴いたら、
思わず涙が出そうになりました。


この歌の歌詞は平仮名で書かれている部分と、
漢字混じりで書かれている部分と、
2パートに分けられます。
その平仮名のパート。


僕はこういう存在でありたい。



うろ覚えですが、CHAGE&ASKAの『if』という曲のライナーノーツに
こんな一節がありました。


”『僕は君を守ってみせる』
 こう云える男はたいしたものだと思います。
 僕はそうは言えないけれど
 そんな僕にも言えることがあります。


 『僕は君の味方だよ』


 本気で言えそうな気がするんです。
 笑ってやってください”


この言葉を思い出しました。


僕はこの『moon』の歌詞のような、
君たちにとってそんな存在でいたいと思ってます。
 
 
GWに会う予定だったけど会えなかったMちゃんと、
僕と似た悩みを抱えているHへ。


僕は君の味方だよ。



『きょうはないてるね。
 かなしいことがあったの?
 きみがないてると、ぼくもさみしい。
 きょうはえがおだね。
 うれしいことがあったんだね。
 きみがえがおだと、ぼくもうれしい 。』

『Re:リスタート』


リスタートと銘打ってから、早や1年近く……
何をやってんだかなぁ…。


去年の夏に病気が悪化し、『死』というものをリアルに実感してから、
文章を書くなんてことが、とてつもなく難しいことに思えて、
ずっと放置していたこのBLOGですが、
ついさっき、愛する娘っ子と電話で話しをして、
何の為にBLOGを始めたのかを思い出しました。


僕は僕の生の続く限り、
僕の愛しているものを愛し続けていこうと思います。


何かを愛するということには、
人それぞれいろんなスタンスがあると思います。


僕の愛し方を認めてくれた、
今はもう会うこともできない最愛の妹のために。


僕に、人に愛される喜びを教えてくれた人を忘れないために。





例え、親に愛されてる実感が持てなくても、
誰かに愛されてる実感は持てるんだよ。


そうだろ?


オマエはモテモテなんだろ?
意外だろうけど、俺だってそうだ(笑)


俺はオマエを愛してるし、
少なからずオマエに愛されてると思ってる。


お互いそれくらいの自信は持って良いんじゃないか?


このBLOGをいつ再開しようか、
ずっと迷ってたけど、
さっき君と話しをして、無性に何か書きたくなったよ。


ありがとう。

『リスタート』


気付いたら2ヶ月近くサボってしまいました。
自分のこういうところ、もう大嫌いです。


このところ肉体的にも精神的にもかなりやられておりまして。
昔から夏の暑さに対する抵抗力が一切なく、
1アクション毎にHPが10ぐらいずつ減っていく中、
さらに持病の睡眠障害が悪化の一途。


そこに追い打ちをかけるように
気が滅入るようなことばかりが続き……
元々の最大HPの低さも相まって、
ステータスは常に瀕死でした。


その間、少ないながら
本を読んだり、ゲームやったりもしてたのですが、
何をどうしたってネガティヴなことしか書けなそうだったので、
あえてBLOGの更新を止めておりました。


今もさほど状況は変わらないのですが、
小さいことから変えていこうと思い、
また何かしら書いてみることにしました。


ここ2ヶ月の間に読んだ本に関しては
日付を遡って書くか、どこかでまとめて書くかするつもりです。


今まで読んで下さっていた方々、
これからもよろしくお願いいたします。


まずは中途になってるヱヴァの感想を書かなきゃだな。

『ヱヴァンゲリオン新劇場版:破』


前作『ヱヴァンゲリオン新劇場版:序』の公開から早2年。
長かったなぁ。
もう少し客足が落ち着くまで我慢するつもりだったのですが、
案の定耐えきれず、本日、観に行ってまいりまいた。


と、冷静に文章が書けるのはこのあたりまで。
間もなく暴走します。
あ、ネタバレが気になる方は、以降はご遠慮ください。




すごい。
なんだこれ。
めちゃめちゃ面白い。
観終わったあと、しばらくの間興奮がおさまらず、
身動きできないほどでした。

『46番目の密室』


なにか面白いミステリーはないかと思い、
娘っ子が好きだと云っていた有栖川有栖を読んでみました。
多作の作家さんはどれから手を付けてよいのかわからないので、
娘っ子のおすすめ、『46番目の密室』を。


例によって例のごとく、Amazaonからあらすじを引用します。

45の密室トリックを発表した推理小説の大家、
真壁聖一が殺された。
密室と化した地下の書庫の暖炉に
上半身を突っ込むという悲惨な姿であった。
彼は自分の考えた46番目の密室トリックで殺されたのか?
推理作家・有栖川有栖
その友人で犯罪学者・火村英生のコンビが
怪事件の謎に迫る。


内容は正当派の新本格ミステリーです。
まぁ、こう断じることができるほど
ミステリーに明るくはないのですが。


ミステリーに明るくない分、密室トリックなんかは
僕にとっては新鮮で、予想のできない展開でした。
フーダニットも完全にミスリードにひっかかりました。


火村と有栖の掛け合いが小気味よく、
思った以上に楽しめました。


ですが…やはり僕は
フーダニット、ハウダニットばかり追いかける登場人物に
どうしても違和感を覚えてしまいます。
何度も同じことの繰り返しになりますが、
誰が、よりも
どうやって、よりも
大事なことがあるんじゃないかと思ってしまう。


ホワイダニットセクシャリティというのもいかがなものか。
動機がただの痴情のもつれでは
ヴァン・ダインの二十則にひっかかる以前に
チープになり過ぎてしまうとは思いますが、
”より効果的にするため”だけにホモセクシャルに動機を求めるのは、
いささか礼を失している気がします。
ホモセクシャルを否定するつもりは毛頭ありません)


ヘテロセクシャルでも辛い恋愛をしている人はいる。
ホモセクシャルでも幸せな人はいる。
それでも、敢えてそれを殺人の動機として使うなら、
そうでなければならない理由が欲しいな。
ドラマを盛り上げるための道具では絶対にないのだから。



『俺だけが知ったんだ。
 俺だけのものだ。
 俺だけが知っている。』


46番目の密室 (講談社文庫)

46番目の密室 (講談社文庫)

『Michael Jackson』


今日は所用で朝から遠出をしていて、
道端の喫煙スペースで出会った人のこと、
娘と食事をしたこと、
帰りの新幹線に乗る前のこと、
楽しいこと、嬉しいこともたくさんあったのですが、
それは僕の心の中に留めておいて、
一人の偉大なミュージシャンについて書こうと思います。


きっかけは大学の頃の英語の先生でした。
そのジャマイカ人の先生は、
授業中、常にMichael Jacksonの曲を流していました。


もちろん、それ以前にも何曲か知っている曲はありました。
しかし、『Who is it』『In The Closet』
この2曲を初めて聴いたとき、比喩ではなく、全身総毛立ちました。
なんだ、この曲は。
曲が終わっても、しばらく鳥肌が収まりませんでした。


大ファンだった。
そう云えるほど彼の曲を知っているわけではありません。
先の2曲が収録されているアルバム『Dangerous』と、
後は有名な曲を知っているぐらいです。
まるで食指が動かない曲の方が多いかもしれません。
しかし、そうではない曲は途轍もなく素晴らしい曲で、
――『Billie Jean』『Beat It』『Smooth Criminal』
これらは僕にとってまさしく”King of Pop"でした。


今日、Michael Jacksonが亡くなりました。


心からご冥福をお祈りいたします。



『And It Doesn't Seem To Matter
 And It Doesn't Seem Right
 'Cause The Will Has Brought
 No Fortune
 Still I Cry Alone At Night
 Don't You Judge Of My Composure
 'Cause I'm Lying To Myself
 And The Reason Why She Left Me
 Did She Find In Someone Else?』