書物狩人(読書感想文)

『46番目の密室』

なにか面白いミステリーはないかと思い、 娘っ子が好きだと云っていた有栖川有栖を読んでみました。 多作の作家さんはどれから手を付けてよいのかわからないので、 娘っ子のおすすめ、『46番目の密室』を。 例によって例のごとく、Amazaonからあらすじを引用…

『付喪堂骨董店』

ここ数作、予備知識なしで呼んだ本に当たりがなかったので、 同時期に買ったこの本にも そこはかとない不安を感じていたのですが、 よっしゃ。 久しぶりに当たり引いた。 僕は単純にこういうテイストのお話が好きなんでしょうね。 まずはあらすじを。 この世…

『キラレ×キラレ』

今日は中学時代からの友人二人とお出かけ。 カフェを2店ハシゴして、4時間ほどくっちゃべってました。 彼らと話しているといつも思うこと。 世の中にはいろんな趣味・嗜好の人がいる。 ほんとに奴らの話にはいつもあっけにとられます。 そんな友人の片方に薦…

『イナイ×イナイ』

『零式』

このところ、ちょっとSFを読みたい気分になっていたので、 ハヤカワ書店コーナーを重点的に見回してました。 僕は海外の作品が(SFに限らず)あまり得意ではないので、 『雪風』みたいな和製SFを探していたときに見つけた本、『零式』。 まずはあらすじを引…

『紅はくれなゐ』

ライトノベルにしてはちょっと異質な表紙絵。 あらすじを読んでみると、 どうやら遊郭で展開されるミステリー物。 うん、これは面白そうだ。 西尾氏の新作を読んで以降、 メルトダウン寸前までに高まった読書熱にあおられて 深く考えず衝動的に手に取った本…

『偽物語(下)』

今月最大のイベント。 待ちに待った西尾維新氏の新刊、 『化物語』シリーズ最新作『偽物語』の発売日。 本の発売日がここまで待ち遠しかったのは 『ファイブスターストーリーズ』以来です。 まずは講談社の公式サイトからの引用を。 青春は、にせものだけで…

『アクセル・ワールド(2)』

今月は発売日が待ち遠しかった本が2冊もあります。 そのうちの1冊、『アクセル・ワールド』の第2巻。 大き過ぎる期待は大きな失望を産むのもわかっているのですが、 あれだけ1巻が面白いと、 どうしても期待値は大きくなってしまいますよね。 Amazonのあらす…

『手のひらに物の怪』

昔はファンタジー小説といえば、 ”中世ヨーロッパ風の、剣と魔法の世界”が鉄板だったのですが、 最近は和風ファンタジーもたくさん見かけるようになりました。 陰陽師、密教、怪異、アヤカシetc... 孔雀王からこっち、このてのテーマもお気に入り。 それっぽ…

『QED 鬼の城伝説』

ずいぶん前から友人に借りている『QEDシリーズ』、 そろそろ返さねばと思い、 読んでなかった3タイトルを読了しました。 別々のエントリーにしようかとも思ったのですが、 感想がかぶってるので3冊まとめて。 『QEDシリーズ』を読んだときは毎回書いている気…

『QED 鎌倉の闇』

『QED 龍馬暗殺』

『狼と香辛料 Side Colors I,II』

もしかするとこのBLOGの最多登場作品かもしれない 『狼と香辛料』の新刊です。 コンスタントに新刊がでるというのは 読者としてはありがたいことなのですが、 今作は本編の続きではなく、外伝的なサイドストーリー。 僕はこのてのサイドストーリーがあまり好…

『IS(インフィニット・ストラトス)』

メカ物というだけで食指が動いてしまうのは 悪い癖だというのはわかってるんですけどねぇ。 どうにも止められないわけで。 そんなわけで、かなり悩んだ挙句に読み始めた 『IS(インフィニット・ストラトス)』 Amazonのあらすじを引用します。 女性にしか反…

『おしえて 何故ならしりたがりだから』

ラーメンズの公演を観にいって以来、 ラーメンズ病が悪化、 ラーメンズのネタを絡めずに日常会話を行うことが まるでできなくなってます。 暇さえあればライブDVDを観てます。 そんな自分に追い討ちをかけるように、 ラーメンズの椎名林檎と関係ない方、 片…

『世界樹の迷宮』

相変わらずちょこちょこと進めている 『世界樹の迷宮』の攻略サイトを見ていたら、 ”小説版の設定だと……”といった書き込みがありました。 小説版。 それは読むしかないでしょう。 もともとこの『世界樹の迷宮』にはキャラ設定がまったくなく、 自分で好きな…

『幻影のペルセポネ』

娘っ子と本屋さんでデートしたときに購入した本。 1ヶ月くらい前、たまたま手に取った 黒田研二氏の別の作品の帯に書いてあった作品紹介を見て以来、 ずっと読んでみたいと思っていた本が、 ようやく手に入りました。 Amazonのあらすじを引用します。 気鋭の…

『アスラクライン』

今クールから始まったアニメの中で、 一つだけ観ようと思っていた作品がありました。 三雲岳斗氏の小説が原作の 『アスラクライン』がそれです。 原作の小説は読んでいないのですが、 昔から好きだった三雲作品の初アニメ化ということで、 久しぶりにリアル…

『ハルヒ主義』

このところAmazonで本を買う機会が増えました。 近所に大きな本屋さんがない僕には、 遠出をする手間が省ける、 わりとマニアックな本や古い本でも手に入る、 Recommend機能が充実しているなど、 いろいろありがたいのですが、 予約して買った本が忘れた頃に…

『変ゼミ』

何度も書いていることですが、 僕はマンガを買いません。 では、マンガが嫌いかというと、 当然そんなことはなく、むしろ大好物です。 単純に、マンガまで買い始めると、 あっという間に財布の中身が無くなってしまうので、 心を鬼にして自重しているという…

『これはゾンビですか? (1) 』

”魔が差した” この本を読み終えて、 最初に頭に浮かんだ言葉です。 なぜ僕はこの本を読んでしまったのだろう、と。 まさしく”魔が差した”という思いです。 富士見ファンタジア文庫の ファンタジア大賞佳作受賞作だったこと、 『生徒会の五彩』の中で引用され…

『ストレイト・ジャケット』

『ストレイト・ジャケット』の劇場版アニメについてを wikiで調べていたら 短編集2冊を読んでいないことに気付き、 買ったものの読んでなかった最新巻、9巻と まとめて読んでみました。 最近、シナプスの機能低下をひしひしと感じる僕の脳が 前巻までの内容…

『生徒会の四散』『生徒会の五彩』

最近、本屋さんのラノベコーナーに行くと そこかしこに”アニメ化決定!”の文字が躍ってます。 僕はあまりTVを観ないので それほどアニメ化に興味はないのですが、 久しぶりにこれは観てみようと思う作品があります。 『生徒会の一存』シリーズがそれです。 …

『ソードアート・オンライン 1』

特になにか理由があるわけではありませんが、 僕は自分が好んで読んでいるシリーズや作家さんの作品でも 新刊の発売日をチェックして買う、 ということをほとんどしません。 なんで、たまたま近所の本屋さんで売り切れてたりすると 大好きなシリーズなのに続…

『パララバ』

この『パララバ』、'08年の電撃小説大賞の金賞受賞作です。 ちなみにこのときの大賞受賞作は以前にこのBLOGにも書いた 『アクセルワールド』という作品です。 表紙裏にあったあらすじを引用させていただきます。 遠野綾は高校二年生。 平凡な日々を送る彼女…

『塩の街』

先日、一緒に飲んだくれてた友人のオススメ。 有川浩氏の作品は『図書館戦争』を読んだことがあり、 この『塩の街』もずいぶん前に購入していたのですが、 表紙の絵がどうにも好きになれなくて、 ずっとほったらかしになってました。 舞台設定は謎の巨大ナト…

『とある魔術の禁書目録(1)』

先日、高校時代の友人が 僕の作ったビールを飲みにきてくれました。 昼過ぎから10時間ほど、 二人で計5Lほど飲み倒してしまいました。 で、その間の話題はず〜っとヲタ話。 高校の頃はお互いそんな話したことなかったんですが…… っていうか、あいつ、いつの…

『インストール』

流行の最先端であったものが、 そうであったが故に、 その後、とてつもなくチープなものになってしまう。 ムーブメントの中心に位置していたが故に、 それが終わったときに、 最もチープなものになってしまう。 小室ファミリーの音楽や、 ケミカルウォッシュ…

『ミミズクと夜の王』

宇多田ヒカルの本を挟んではいましたが、 このところずっと『QEDシリーズ』を読んでいたので、 ちょっとテイストの違うものを読もうと思い、 本棚から引っ張り出してきた本、『ミミズクと夜の王』。 ずいぶん前に買ったものの、何故だか気分が乗らず ずっと…

『点-ten-』『線-sen-』

以前、お酒を飲みながらの与太話の中で、 友人からこんな質問をされました。 ”あなたは、好きな有名人と友達になることができます。 ただし、その選んだ一人以外の有名人とは、 今後、絶対に知り合うことができません。 あなたは誰を選びますか?” 女優さん…