『世界樹の迷宮』
相変わらずちょこちょこと進めている
『世界樹の迷宮』の攻略サイトを見ていたら、
”小説版の設定だと……”といった書き込みがありました。
小説版。
それは読むしかないでしょう。
もともとこの『世界樹の迷宮』にはキャラ設定がまったくなく、
自分で好きなキャラを選んでパーティーを組むというスタイルなので、
プレイヤーの想像の入り込む余地が大きく、
アンソロジーコミックやら同人小説やら、
たくさん出ているみたいです。
僕自身、いろいろ設定を妄想しながら遊んでますし。
小説版『世界樹の迷宮』も
古典的なファンタジー小説の雰囲気に満ちているストーリーの中で
作者自身が自分のパーティーに抱いている想像のキャラ設定を
そのまま表している感じです。
厳しい云い方をすれば、このストーリーでは
『世界樹の迷宮』の世界である必要はまるでないのですが、
”らしさ”は随所に感じられ、
肩肘を張らずに読める、楽しい作品でした。
プレイヤーの想像を一切挟ませないゲームが幅を利かせている昨今、
こういう”遊び方”ができるゲームは本当に貴重だと思います。
性格や口調まで与えられた中で作られた
贋物臭さいっぱいの二次創作物に比べれば
はるかに面白い遊び方だと僕は思います。
『夕闇に先駆けてエトリアの街に長い影を落とすその墓標を、
いつしか人々は”世界樹”と呼んでいた。』
世界樹の迷宮 -去りゆくモノたちへの鎮魂歌- (ファミ通文庫)
- 作者: 嬉野秋彦,日向悠二
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2007/11/30
- メディア: 文庫
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