『GOEMON』


ヱヴァの公式フリーペーパーを手に入れるために
映画館まで足を運んだのですが、
ついでに前々から気になっていた映画、
『GOEMON』を観てきました。


監督の紀里谷和明氏は宇多田ヒカルの元ご主人。
宇多田ヒカルのご主人……なんて羨ましいポジションなんだ。


宇多田ヒカルのPVのいくつかは彼がディレクトした作品で、
僕はそれらが大好きでした。
中でも『traveling』のPVは尋常じゃない美しさで、
僕がミュージシャンのPVに興味を持つきっかけになった作品でした。


その紀里谷氏の監督作品『GOEMON』ですが、
予想以上に面白い映画でした。
ストーリーや設定は、もう完膚なきまでに破綻していて、
ツッコミどころが満載なのですが、
そんなことはどうでもいいんです。
何が面白かったって、
紀里谷氏がカッコいいと思っているものを
余すところなくつめこんだようなその台詞回しと場面。
云ってしまえばベタベタなんですけど、
ベタであるが故にカッコいい。
ここまでやりきった紀里谷氏が大好きです。


また、小道具なんかも含めた一枚一枚の画が本当に美しい。
traveling』のPVでも随所に見られたのですが、
元々が写真家の紀里谷氏らしい、こだわり。
こういうの、嫌いじゃないです。


おまけに和服姿の広末涼子さん。
びっくりするくらい綺麗でした。
昔はそれほど好きな女優さんではなかったのですが、
最近の彼女は本当に綺麗だと思います。
演技の方は…うん、まぁ綺麗だから許します。


事前情報をまったく仕入れずに観にいった映画だったんですが、
思いもよらない当たりを引いた気分です。


『絶景、絶景!』