『Top Runner 三浦皇成』


僕は”競馬は血統である”と思ってます。
その馬の持つ血統のポテンシャルを、
調教師や騎手がどれだけ引き出せるか。
100%に近い数字でそれができる調教師、騎手が
良い調教師であり、良い騎手であると思ってます。
そして、競馬に限らず、プロフェッショナルというのは
結果が全てであるとも思っています。
(それと僕の好き嫌いは、もちろんまた別ですが。)
なので、僕は日本で一番上手い騎手は武豊騎手だと思ってます。


その武豊騎手が持つ、たくさんの記録の中の一つ、
新人年間最多勝記録69勝を、去年、塗り替えた騎手がいます。


三浦皇成。


年間の総レース数が決まっている、
つまり、勝てる数のパイが決まっている以上、
ほぼ、抜くことはできない記録だろうと思っていたので、
皇成くんの記録には本当に驚きました。
しかも91勝というとてつもない記録で抜くとは。


その皇成くんが出演したNHKの『Top Runnner』という番組を、
HDDに録画して観てみました。
(余談ですが、この『Top Runnner』という番組と、
 同じNHKの『プロフェッショナル』という番組が
 わりと好きで良く観ているのですが、
 どちらの番組も、
 もう少し深く掘り下げてくれないかなぁ
 と思ってしまいます。)


番組の中で、彼が云った言葉がとても印象に残りました。


武豊さんの馬に乗れば、武豊さんに先着する自信がある”


これだけのことが云える新人騎手が出てきたのを
リアルタイムで目の当たりにできるのは、
競馬ファンとしては本当に幸せだと思います。


以前、別のTV番組で、福永祐一騎手が、
”ようやく武豊さんを目標だと云えるようになった”と
云っていましたが、
若さなのか、自信なのか、
この違いはとてつもなく大きいのではないでしょうか。
武豊騎手がデビューのときに云った、
武邦彦の息子ではなく、
 父のことを『武豊の父』と言わせてみせます」
という言葉に通ずるものがあると感じました。
嫌みのない、自信に裏打ちされたビッグマウス
日ハムに入った、高校通算本塁打記録を持つ、
1軍で試合に出たこともない、
ただのビッグマウスのバッターとは全然違います。


僕は、今年の皇成くんに
武豊騎手を抜いてリーディングジョッキーになること、
そして菊花賞の前までにG1に勝つこと望んでいます。
地方の有力騎手が中央に移籍し、
群雄割拠の様相を呈する昨今、
本当に難しいことだと思いますが、
武豊騎手に、本気でライバルだと思わせるような
けちの付けようのない活躍をして欲しいと思っています。


願わくば、僕の今年のPOG馬、サイオン
皐月賞あたり勝ってくれると最高なんですけど。


『騎手として”カッコ良く”なりたい
 ヒーローになりたい』