『第76回東京優駿』

1日遅れのダービー観戦記。
ここ5年ほど、ダービーは府中まで観に行ってたのですが、
今年は諸事情あってTVでの観戦に。
当日、府中は土砂降りの雨。
観に行かなくて正解だったのかな。


レースはジョーカプチーノの大逃げで始まりました。
この馬場にしては、予想以上に早いペースでしたが、
実質、先頭を走っているのは
二番手のリーチザクラウンといっていい展開で
後ろに付けた馬、アンライバルドあたりには厳しい流れに。


大けやきをまわって直線、
先に抜け出したリーチザクラウン
最内ギリギリを通ってきた
ロジユニヴァースが交わしたところで勝負あり。
終わってみれば4馬身差の完勝でした。


2006年に日本で産まれた8000頭のサラブレッド、
その日本での頂点はロジユニヴァースに。
そして横山典弘騎手、ダービー初制覇。


しかし、最近のノリさんは本当に上手いなぁ。
サクラローレルの一件などもあって
どうしても、
”型に嵌ったときは強いけど、あまり上手いとは思えない”
という印象が強かったのですが、
いいかげん認識を改めなければいけませんね。
今では、技術・センスに関しては文句無くNo.1でしょう。
騎乗馬さえ揃えば全国リーディングも余裕で狙えるのでしょうが、
あまり営業的なことが得意な人じゃなさそうだしなぁ。
その辺の不器用さも彼の魅力なんでしょうけどね。


ダービー初制覇でも、
ゴール直後に派手なガッツポーズをするわけでもなく、
武豊騎手とハイタッチを交わしただけで
ウイニングランの後、客席に向かって頭を下げたノリさん。
彼らしいなと思いました。


インタビューでの彼の言葉がとても印象的でした。


『まさかここで勝てるとは、
 本当に思ってませんでした。
 この馬を信じてなかった自分が情けないです。
 かわいそうな、本当に失礼なことをしました。』