『iPhoneをつくった会社』


ラノベばかり読んでいると思われても癪なので、
たまには違うテイストの本を。
僕はいったい誰に対して釈明しているんだ。


iMacを買って以来、Mac関連の雑誌を毎月購入するようになり、
それらを読んでいたと時に頻繁に目にする名前、Steve Jobs


例えば、ゲーム雑誌を読んでいる時に
任天堂宮本茂氏の名前を
これほどの頻度で目にしたという記憶は無いし、
僕は車に興味が無いので、
車関係の雑誌を読んだ事は無いけれど、
本田宗一郎氏の名前が
毎月雑誌に載るなんて事はないんじゃないかな。
商品の事が語られる時に、
それを作っている会社の経営者の名前が
ここまで前面に押し出されるというのは
少し奇妙な気がして
Steve Jobsという人を知りたくなり読んでみたのがこの2冊。


Apple ComputerとApple社をつくり、
そのApple社から追放され、
その10数年後、経営破綻寸前だったApple社に復帰、
iMacMacBookなどのシリーズで、シェアこそ低いものの
不況のPC業界の中で脅威的な伸び率の売り上げを記録し
iPodiTunesで音楽業界を席巻するまでに叩き上げた男。


アメリカ人が好みそうなサクセスストーリーを
地でいく人ですが、
経営者としての彼の人となりを知るにつけて
僕が感じた事。


”この人と友達にはなりたいけど、
 この人の会社で働きたくはないな”


「最高の独裁国家よりも最低の民主主義の方が良い」
というような言葉が
僕の好きなとある本の中にありましたが、
Steve Jobsという”最高の独裁者”を失う日が来た時、
Appleという会社はどうなるんだろう?
先日、彼が心臓発作を起こしたという誤報が流れただけで
Apple社の株価が一気に下落したそうです。


たった一人の人間(たとえそれがCEOであれ)を失っただけで
駄目になってしまう組織を良い組織だとは思わないけれど
にわかAppleファンの僕としては、Jobsができるだけ長く
第一線で活躍してくれる事を祈るばかりです。



『Oh,I just forgot to tell you one more thing.』



iPodをつくった男 スティーブ・ジョブズの現場介入型ビジネス (アスキー新書 048)

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