『予知夢』

以前はミステリー小説に対して
かなりの抵抗があったのですが、
西尾維新氏の作品を読むようになってから
それがあまり無くなり、
ミステリーも読むようになりました。

もともとはドラマ版に興味があったのですが、
先に原作を、と思い読んだ本。

そんなに多くのミステリーを読んでいる訳では無いので、
大仰な事は云えませんが、「本格ミステリー」というよりは
「コナンくん」や「金田一少年」
に近いテイストのお話だと感じました。
「不可思議な殺人事件を科学の力で解明する」
こう書くと小難しく聞こえるかもしれませんが、
非常に読み易く、わかりやすいお話です。

読み終えてすぐにドラマ版を観てみましたが、
僕には断然、原作の方が面白かったです。

ドラマ版の柴咲コウ演じる内海薫は、
原作には登場しません。
ですが、僕には内海薫の存在が
ドラマ版をチープなものにしてしまっているように感じます。

変に恋愛的な要素なんて入れない方が
良かったと思うのですが、
「月9」だからしょうがないんですかね。
お話がしっかりしていれば、
人気女優なんて出ていなくても
ドラマ自体は人気になると思うんだけどな、
『相棒』みたいに。

『残念だが、科学者は実験をして確認しなければ、
　自分の説を迂闊には口に出したくないものなのさ』

探偵ガリレオ (文春文庫)

予知夢 (文春文庫)