『QED 竹取伝説』

図書館で借りてきた本、第3弾。
昨日の『QED 百人一首の呪』と同シリーズです。
なんですが、てきとーに選んで借りてきてしまったため、
この作品はQEDシリーズ第5弾にあたるみたいです。
つまり、昨日読んだQEDシリーズ第1弾
QED 百人一首の呪』から
3作分、すっ飛ばしたことになります。
不覚。
読むの止めようかとも思ったのですが、
ちらと読んでみたところ
さほど支障も無いようなので、結局読了しました。


前作と同じく、このQED 竹取伝説』
竹取物語』の謎にせまる、
歴史ミステリです。
ただ、今回は謎の提起と謎解きの動機付けが
少し弱いように感じました。
殺人事件は抜きの方が良いなと思ったのも前作と同様。
3作も続けて歴史ミステリを読んだせいか、
読んでる途中で僕のテンションが
ちょっと下がってしまったからかもしれません。


それでも、やはり僕は歴史ミステリというジャンルが
性に合ってるらしく、今回もかなり楽しめました。


日本最古の物語と云われるこの『竹取物語』は
作者が未だはっきりとわかっておらず、
いろいろ諸説紛々しているのですが、
僕は紀貫之が作者じゃないかと考えていました。
紀貫之だったら良いなぁと思っていた、
という方が正しいかな。
女性になりすまして書いた
土佐日記』のコンセプチュアルな文章、
彼の読んだ和歌の心情描写の切なさと
風景描写の美しさなんかが
竹取物語と通ずる部分があるんじゃないかと。


この本の中でも作者紀貫之説が推されていました。
こういうのって、なんかちょっと嬉しいなぁ。


元々、かぐや姫って好きなんですよね。
出自不詳の、超わがままな絶世の美女。
ぐっときませんか?僕だけですか?そうですか。


『その通り。この中で、かぐや姫だけが鬼を退治しないんだ』


QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)

QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)


銀河鉄道999』『宇宙戦艦ヤマト』などを描いた
松本零士氏の作品の中に
新竹取物語 1000年女王』という作品があります。
このアニメの主題歌の歌詞、
これが僕のかぐや姫のイメージそのものです。


『コスモス・ドリーム』