『This is The One』[Utada]

僕には好きなミュージシャンというのがありません。
こう書くと、
”オマエ、coldplayとかBARBEEBOYSが好きって
 さんざん書いてるじゃねーか”
とつっこまれそうですが、ちょい待ち。


先日、娘と音楽談義に花を咲かせていたときにも
そんな話になったのですが、
僕は音楽に限らず、提出された作品に興味、好みがあるだけで、
作者そのものにはさほど興味がありません。


”好きなミュージシャン”というのをどう定義するか、
という話になってしまうのですが、
無理矢理にカテゴライズするのなら、
"比較的好きな曲の多いミュージシャン"が、
”好きなミュージシャン”であり、
それがcoldplayStingやBARBEEBOYS、
L'Arc-en-Cielだったりする訳です。
ですが、僕は彼らの人間性にはほとんど興味がありません。
僕が好きになった曲を作っている人はどんな人なのか、
といった程度の興味はありますが、
それがどうであれ、作品への僕の評価は変わりません。


例えば、
僕はMichael Jacksonの曲のいくつかが大好きなのですが、
彼の人間性はお世辞にも好きとは云えません。
繰り返しになりますが、
僕の興味は、提出された作品にのみ、あります。


そんな僕が例外的に、
”このミュージシャン大好き”と思うときがあります。


それは、”声が好き”という場合。
実は、僕、声フェチなんです。
声が好きってだけで、
恋に落ちてしまいそうになるくらい。


皆口裕子さんの声なんて、そりゃあもうやばいです。
(『YAWARA!』の猪熊柔、
 ドラゴンボールビーデル、パン役の方です。)


ミュージシャンでそれにあてはまるのが、
宇多田ヒカルです。
たとえどんな曲であれ、彼女が歌うのなら、
その曲は僕にとって、
すべからく素敵な曲だと云い切れるぐらいに。


そんな彼女が”Utada”名義で出したニューアルバム、
『This Is The One 』を手に入れました。


『EXODUS』に続いての
アメリカ進出のためのアルバムのようで、
全曲、英語詞が付けられていますが、
楽曲はどれも彼女らしい、
耳に優しいPOPSに仕上がっています。


このアルバムの中に
『Merry Christmas Mr.Lawrence-FYI』という曲があります。
タイトルからおわかりでしょうが、
坂本”教授”龍一氏の名曲、
戦場のメリークリスマス -Merry Christmas Mr.Lawrence-』が
サンプリングされている曲です。


あの『戦メリ』の美しいメロディーラインに
少し艶っぽくなって、より魅力的になった
宇多田ヒカルの声という、
僕にとっては、まさにハイエンドのハイブリッド。
最高です。
鳥肌が立ちました。


今日は仕事中、ずっとこの曲を流してました。
もう聴き入っちゃって、聴き入っちゃって。
おかげで仕事が進まない、進まない。


このところ気持ちが沈んでいたのですが、
今日は、この曲と、うーちゃんの声のおかげで、
良い気分で一日を過ごせました。


『You know why
 I'm gonna be yours tonight
 We're gonna ooo haaah
 FIY we're gonna be up all night
 I'll see you later
 Call me,you know my number


 わかってるでしょ
 今夜私はあなたのもの
 二人で
 云っておくけど 朝まで眠れないから
 じゃああとで また電話して
 番号は知ってるでしょ』


This Is The One

This Is The One


宇多田ヒカル皆口裕子coldplayのChris。
ちょっと鼻にかかった声が好きなのかな、僕は。