『STRAIT JACKET 』


もうずいぶん前の話。


仕事で立ち寄った本屋さんで手にした本に
めちゃめちゃ惹かれた僕は、
しかし、仕事中ということもあって泣く泣く買うのを諦め
タイトルだけを覚えて本屋さんを後にしました。


当然のように、家に帰ったときにはその本のタイトルも忘れ、
畢竟、夜中に一人で頭を抱える羽目になったわけです。


それから何年か経って、
たまたまその話を仕事のお客さんにしたら、
”それ多分、ストレイト・ジャケットって本だと思うよ』”
と神の如き宣託をいただき、
その日のうちに当時発売されてた分を全巻購入、
一気に読破したのを覚えています。
持つべきものはヲタの知り合い。
仲の良いお客さん。


先日TSUTAYAに行ったら、
そのストレイト・ジャケット
劇場版アニメが置いてありました。
アニメ化されてたなんて全然知らなかった。
早速観てみることに。


ストレイト・ジャケットの世界を一言で表すと、
”鎧と魔法の世界”になると思います。
ドラゴンランス戦記』や『ロードス島戦記』以来、
ずっとファンタジー好きな僕としては
”剣と魔法の世界”には馴染みがあったのですが、
”鎧と魔法”というのがとても斬新に思え、
その鎧のデザインの素敵さもあいまって、
榊一郎氏の描く魔法使いに完全に魅了されてしまいました。


アニメ版ストレイト・ジャケット
いまいち声のイメージに(というか演じ方のイメージに)
僕の考えていたものとずれがあったのですが、
アクションシーンの演出、とりわけ魔法を使うときの演出が
多少グロテスクなものの恐ろしくカッコ良く、
原作を裏切らない出来でした。
(原作を読んでないとわかりずらい部分もありますが)


久しぶりに原作を読み返してみようと思ってます。


『”MOLD モールド”
 それは魔法使いが身に帯びる鎧
 それは魔法使いが
 魔族というバケモノになってしまわぬ為の
 拘束具
 それは人間を人間の形に押し込めておく為の”鋳型”』