『涼宮ハルヒの憂鬱』Part 2


昨日の続き。


この作品のヒロインである涼宮ハルヒは、
「日常」や「普通」というものを嫌い、
「超常」や「特別」なものを追い求めます。


この「日常」や「普通」というものを嫌うという事、
多くの人が、一度は同じ事を思った事があるのではないでしょうか。
「普通」の人だとは思われたくない、とか
これから先、永遠に続きそうな「日常」を壊したい、とか。


「普通」の人で居続ける事がどれだけ難しいか、
年齢を重ねるとそれを知ってしまいますが、
僕自身、昔は「超常」や「特別」への憧れを持っていました。
それが個性や魅力になると勘違いしていたんでしょうね。


しかし、「幸福」や「楽しみ」を見つける努力を惜しまない彼女は、
彼女の意図しない「日常」や「普通」の中でそれを見つけていきます。


普通では無い事や特別では無い事は、
イコール幸せでは無い、つまらない、という事ではない。


高校生の頃にこの本を読んでいたらどんな感想を持っていたか、
あの頃の僕に読ませてみたい本です。


今でも「超常」や「特別」への憧れを持ってはいるんですけどね。
いわゆる厨二病というやつです。



『東中出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。
この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、
あたしのところに来なさい。以上。』


涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)


P.S.
この本を読んで気付いた事が一つ。
”まさか自分にツンデレ属性があるとは・・・”

この本を読んで出版社、及び作者に云いたい事が一つ。
”早く続きを出して下さい”