『とらドラ!』


先週末、義理の娘であり、親友でもある女の娘が
合唱の発表をするとの事で、
彼女の学校の学園祭に行ってきました。


先月、別の娘のダンスの発表会を
観に行った時にも感じたのですが、
舞台の上の彼女たちは、普段以上に魅力的で、
大学時代に演劇をかじっていた僕には、
舞台の上の彼女たちが本当に羨ましく思えました。


その学園祭に向かう車中で読んでいた本、とらドラ!
彼女らと同じ高校生の男女が繰り広げる、
学園物のラブコメです。


1〜4巻まで一気に購入、読了したのですが、
その時点では僕の中での評価は
正直に云ってそれほど高いものではありませんでした。
1巻での設定が4巻までくるとほとんど使われなくなるとか、
1巻と2巻の間でキャラの性格が
微妙にずれてる気がするとか、
いくつか気になる点が。
具体的には主人公である竜児の
「目つきが悪く強面のため
 何もしていなくても不良だと思われ、
 本当はかなり几帳面で
 本質的には優しい性格なのだが、
 その顔のせいで周りの人たちから
 恐れられてしまう」
という設定が、4巻までくるとほとんど意味をなしてない。
そういえば1巻には超能力が使えるなんて話もあったなぁ。
1回しか使えないって設定で、
その1回を1巻で使っちゃったから
もう必要無くなったんだろうか。
それとも今後回収される予定の伏線なのかな。
そんなこんなでイマイチ乗り切れてませんでした。


近所の本屋に5巻が置いてなかったため、
数日間、続きを読めずに過ごしていました。


ところが、その数日の間、
何をしていても気になってしまうんです。
この本の中の彼ら、彼女らの人間関係の行方が。
で、一気に8巻まで購入、読破。


主人公の竜児とヒロインの大河、彼らの友人たち、
それぞれの恋愛に対するスタンスが
高校生なんて時代をとうに通り過ぎた僕には
もどかしくもあり、羨ましくもあり、
小説の中のキャラクターである彼らを、
本気で心配したり応援したりしてしまっています。


9巻が今月の10日に発売らしいのですが待ちきれません。


1日からTVアニメも始まったみたいです。
まだ見ていないのですが、
アニメには向いているお話だと思います。
最近のラノベはそれが前提なのかもしれませんが。
アニメ版は終わった後で全話まとめて見る予定。
ハルヒ』のような例もあるので
ちょっとだけ期待してみよう。



『なんでもね?なんでも、って言ったわね?
 ……犬のように、してくれる?
 私の犬のように、私のためになんでもしてくれる?』


とらドラ!1 (電撃文庫)

とらドラ!1 (電撃文庫)