『福音の少年』


このところ、僕の中で
何度目かのエヴァンゲリオンブームが巻き起こり、
久しぶりにTVシリーズや新劇場版を観返してました。
で、新劇場版の続編がいつになるのか気になり、
Wikiやらなんやら調べてた時に偶然知った本。


実はこの福音の少年
エヴァンゲリオンの二次創作小説が
ベースになっているそうなのです。


設定も世界観もエヴァとは全然違い、
この物語は魔法や錬金術と科学が
混在する世界で進んでいくのですが、
登場するキャラクターのモデルが
エヴァンゲリオンのキャラクターなのです。
主人公の御厨恵は碇シンジ
御厨家にホームステイ中の少女は
惣流・アスカ・ラングレー
御厨恵の父親が作ったホムンクルス綾波レイ
といった感じに。


失礼な云い方になりますが、お話そのものは
僕にとっては特別面白いものではありませんでした。
(つまらなかった訳ではないですよ、
 3巻まで一気に読了したぐらいですから)
ただ、エヴァンゲリオンのキャラクターを使って、
こういう物語が作られている事がとても興味深かった。
「学園エヴァ」と云われる漫画
碇シンジ育成計画』などと違って、
パラレルワールドの物語ではなく、
同じ(ような)性格、容姿を持つ
別のキャラクターたちが、
別の世界で織りなす物語というものに、
新鮮な面白さを感じました。
現実の世界においても同じ事が云えると思いますが、
ある世界の中で魅力的なキャラクターというのは
別の世界から見ても魅力的であるのでしょう。


賛否両論あるとは思いますが、
エヴァを観た事のある方は
一度読んでみても損は無いと思います。


福音の少年―魔法使いの弟子 (徳間デュアル文庫)

福音の少年―魔法使いの弟子 (徳間デュアル文庫)