『F.S.S. DESIGNS 3 KALAMITY GODDERS』


僕は小説だけでなく漫画も大好きなのですが、
大学生になって一人暮らしを始めた時に、
一つ決めた事がありました。
”今後、極力漫画は買わない”


大学時代、劇団で演劇をやっていた僕は、
大半の演劇青年のご多分に漏れず
びっくりするくらいの貧乏学生だったので、
漫画にまで手を出すと
本当に生きていけなくなりそうだったのです。
幸い近所に漫画のレンタルショップが在ったため、
漫画はそこで借りて読むようにしてました。
ただ、そんな中、唯一買い続けていた漫画がありました。
永野護氏のThe Five Star Storiesです。


今回紹介するのはそのThe Five Star Stories
画集(設定資料集?)です。
この漫画、物語のプロットが年表という形で、
単行本第1巻に全て載っているのですが、
連載開始から22年の間に、
細かい設定が大きく変わってきています。
その新しい設定を最新巻である12巻までまとめたのが
このF.S.S. DESIGNS』のシリーズです。


今回F.S.S. DESIGNS 3』を読んだ後、
1巻から12巻まで改めて読み返してみました。
22年という長い時間の中で、
ここまで設定が変わってもこの物語が崩壊しないのは
作者である永野護氏本人の言葉を借りれば
『年表という足枷』があるからなのでしょうが、
これだけの壮大な物語、世界観を持っている永野護という人物に
畏怖の念すら覚えてしまいます。


この作品を知ったのは、映画化された際に、
クラスメイトの女の娘に誘われて
観に行ったのがきっかけでした。
といっても僕たちの目的は同時上映のもう一つのアニメで、
『Five Star Stories』の方は「おまけ」のつもりでした。
(余談ですが、これが僕にとっての
 最初のデートだった気がします)
その同時上映のアニメは
正直云って期待はずれだったのですが、
(もう一つ余談。この時の最初の目的だったアニメと、
 10数年後、仕事で関わる事になるとは・・・)
「おまけ」であったはずのThe Five Star Stories
僕は完全に魅了されてしまいました。


”この世界の住人になりたい”


当時抱いた気持ちを今でも持っている事に
改めて気付かされました。


12巻が出てから早や2年、
本編の連載再開はこのシリーズの次巻発売以降のようですが、
いつまでで、いつまででも待ちます。


でも……なるべく早くお願いしますね、永野さん。



ラキシス おいで!!」


F.S.S. DESIGNS 3    KALAMITY GODDERS:BOTH

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