『4-2-3-1』
”ブラジルって今でも4-4-2?”
”やっぱりオランダには3-4-3を貫いてもらいたいよなぁ。”
この本を読むと、このての会話が理解できるようになります。
なりたいかどうかは別にして。
この本はサッカーの戦術について書かれた本です。
この4-4-2とか3-4-3といった数字は、
キーパーを除くフィールドプレイヤーの布陣を
ディフェンスの側から順に記したものです。
タイトルの4-2-3-1という布陣は、
'98年のワールドカップでオランダが敷いた布陣であり、
その後現在までサッカー界を席巻している
と云っても良い戦術です。
'98年のオランダ代表は本当に素晴らしいチームでした。
対アルゼンチン戦、対(旧)ユーゴスラビア戦などは、
何度観ても、結果がわかっていても、
興奮できる面白い試合です。
日本はサッカーの世界でも
「ガラパゴス状態」の国なので、
ホットな戦術なんてものはほとんどお目にかかれず、
代表の試合なんて退屈な試合ばかりです。
サッカーファンにはいろんなタイプの人がいますが、
著者の杉山氏はかなりの戦術マニアです。
杉山氏の戦術論はかなり極端ですが、
それでも馬鹿の一つ覚えみたいに
アレアレオレオレ云いながら
批判する事すらなく○○ジャパンを応援してる
日本の大半のメディアの意見よりははるかに面白いです。
杉山氏の著作を今までに読んだ事がある方は、
またかよ(苦笑)みたいな気分になるかもしれませんが、
サッカーを今までとは違った視点から観てみたいという方は
試しにこういう本を読むのも良いのでは。
やはり僕は、
このスポーツをフットボールと呼ぶ国に生まれたかった。
その想いがまたいっそう、強くなりました。
『勝つときは少々汚くても構わないが、敗れるときは美しく。』
- 作者: 杉山茂樹
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 新書
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