『第138回天皇賞(秋)』
”事実は小説より奇なり”
イギリスの詩人、バイロンの言葉です。
僕はこの言葉を
”世の中に実際に起こる出来事は、
虚構の小説より却って奇妙で不思議である。”
という意味ではなく、
”小説にするとチープで嘘くさくなってしまい、
誰も書かないようなストーリーが
しかし、現実に起こると極上のドラマになる。”
という意味だと受け止めています。
今日の第138回天皇賞(秋)、
まさに小説では絶対にできない、素晴らしいドラマでした。
強い馬たちが持てる力を出し切ってぶつかり合う。
ゴール前、TVの前で思わず声を張り上げていました。
長いこと競馬を観ていると、
何年かに一度こういうレースに出会えます。
これだから競馬はやめられません。
寺山修司氏の言葉が思い浮かびました。
『人生とは競馬の比喩である。』