『プロ野球でモノになる奴の法則』


先日、プロ野球のドラフト会議を観ていました。


始めは、TVを点けて音だけ聞いてる
といった感じだったのですが、
この中継の解説者のトークがめちゃくちゃ面白く、
途中から食い入るように観て(聴いて)しまいました。


この解説者、小関順二氏という
スポーツライターの方だったのですが、
もう異常なまでに詳しいのです。
”プロのライターだから当たり前だろう”
と思われるかも知れませんが、
知識量が半端じゃない。


各球団の指名選手へのコメントも、
例えば
”走攻守、三拍子そろった好選手”
みたいな紋切り型の批評じゃなく、
”この選手は2年生の時の対○○高戦で
なんでもないヒットを2塁打にしてしまうほどの俊足で…”
とか、コメントがえらく具体的なのです。
しまいには
”この選手はなんていうか、カッコつけなんですけど…
 自分の技術に自信が無ければ
 カッコつける事はできませんよね”
などとのたまってくれます。
彼の口から
”スイマセン、この選手は観た事が無いですねぇ”
という言葉が出てきたのは、
育成ドラフトに入ってからでした。


あっという間に小関氏のファンになってしまい、
さっそく氏の著作を探して読んでみました。


氏は野球観戦の際は必ずストップウォッチを持参するそうです。
打者の一・二・三塁までの到達時間、
投手のクイックモーション時の投球時間、
捕手の二塁送球の時間を計るために。
こういった具体的なデータと、小関氏独特の技術論で、
日ハムの中田翔君やヤクルトの由規君など、
2007年ドラフト指名選手が紹介されています。


氏の野球理論が正しいかどうか、
僕には判断することはできませんが、
野球に限らず、
何か一つでも自分なりの、確固たる指標を持って
スポーツを観る事ができる人の意見というのは
本当に面白いものです。


以下の言葉は、日本を代表するピッチャー、
ダルビッシュ有選手の言葉です。
この本とは、直接は関係ありませんが、
彼のメンタルを表す、面白い言葉だと思いました。



『野球にメンタルなんて関係ないと思うし、技だけだと思う。
 根性論なんか、訳分からん。』


プロ野球でモノになる奴の法則

プロ野球でモノになる奴の法則