『クラウン・フリント』
かなり曖昧な記憶なのですが、
昔、ある作家さんがTV番組の中で所ジョージさんに
”所さんにも小説は書けます。
本気で取り組んでいる趣味、好きなものが3つあれば、
小説は書けるんです”
と云っていました。
いつか小説を書いてみたいと思っている、
自分をわりと多趣味だと思っている僕にとって、
この言葉は一縷の望みだったりします。
この『クラウン・フリント』というお話を読んで
最初に抱いた感想は
”この本の作者さんは ホントにカメラが好きなんだな”
でした。
僕自身はあまり写真が好きではありません。
撮るのも撮られるのも。
そんな僕が読んでも、この作者のカメラへの愛情が、
押し付けがましくなく伝わってきます。
物語もキャラクター主導のきらいはあるものの、
テンポ良く進んでいき、
わりと面白く読めていたのですが……
物語も終盤、佳境に入ったところで、
個人的にどうしても許せないシーン・描写があり、
思いっきりテンションが下がってしまいました。
単純に僕の好みの問題なんですけどねぇ。
こればかりはどうしようもありません。
シリーズ物として続いていきそうなお話なんですが、
今後も読むかどうか、微妙なところです。
『女の子に泣かれるのは、もう、金輪際ごめんだ』
- 作者: 三上康明,純珪一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/10/18
- メディア: 文庫
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (8件) を見る