『ダンタリアンの書架』
最近、”本読む少女”がテーマの小説を度々見かけます。
『時載りリンネ!』とか
『文学少女シリーズ』とか
『黒猫の愛読書』とか。
(この辺、全部読みかけなんですよねぇ…やれやれ。)
流行ってるんですかね。
今日読み終えた、『ダンタリアンの書架』もそんな感じのテーマ。
最近は少し遠のいていたのですが、
三雲岳斗氏の本は以前から好きで、
『ランブルフィッシュ』や『コールド・ゲヘナ』、
『レベリオン』はシリーズ全巻読破しましたし、
『M.G.H』『海底密室』といったミステリ物も読みました。
一時期は最もお気に入りの作家さんの一人でした。
で、新シリーズのスタートと云うことで
久しぶりに読んでみました。
三雲氏の作品はどれも、
お話以前に世界観がすごくしっかりしていて、
僕はいつもそれに引き込まれてしまいます。
それは今作も例外ではなく。
亡き祖父から、禁断の”幻書”を納める
”ダンタリアンの書架”を引き継いだ青年ヒューイと、
その”ダンタリアンの書架”への入り口、
悪魔の叡智への扉である、少女ダリアン。
この二人の”幻書”と
それによって狂わされた人々を巡る旅を描いたお話です。
”悪魔の叡智や魔界の秘儀によって生み出された幻書”
ですよ?
読まないわけにはいかないでしょ。
それを読むことによって、その後どうなろうとも、
そこに僕の知りたい事が在るのなら、
僕は読んでしまうと思います。
知らなくても良いと思えるほど、
僕は未だそこまで強くない。
威張って云うことじゃないですけどね。
シリーズ第1作目だからか、
いまいちキャラクターが掴めてませんが、
(もちろん、三雲氏がではなく、僕が、です。)
早く続きが読みたくなるお話でした。
『世界には、知るべきでないことがあるのです』
- 作者: 三雲岳斗,Gユウスケ
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/11/01
- メディア: 文庫
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一つ気になった点。
たとえどんなに人を狂わす本でも、
それでも、本を焼くのはどうかと思うんですが。
悪いのは、それを悪用する人間でしょうに。
本に限らず。