『機動戦士ガンダムUC 2 ユニコーンの日(下)』

昨日の続き。
機動戦士ガンダムUC 2 ユニコーンの日(下)』の感想を。


今作から物語が一気に動きだします。
前作とは一転してMS戦がメイン、
ユニコーンガンダム”もようやくでてきました。


主人公、バナージが”ユニコーン”に乗るシーン、
主人公が突然の戦争に巻き込まれた成り行きで
ガンダムパイロットになるのは相変わらずですが、
この物語のそれは、泣けます。
アナハイム・エレクトロニクスをも支配下に置くビスト財団、
その当主の落胤であることを知り、
地球連邦政府の歴史を根底から揺るがす
ラプラスの箱”の鍵となる”ユニコーン”を父から托され、
オードリーを助ける為に戦うことを択ぶバナージ。
今までのガンダムの主人公たちとは違った意志を感じます。


ユニコーン”の起動シーンの描写が
微妙にエヴァっぽいのが気になりましたが、
クシャトリヤ”との戦闘シーンなんかは、まさに圧巻。
そのまま映像が頭の中に飛び込んでできます。
このシーンに限らず、全編を通じて、
小説を読んでいるというより
アニメをみているような気分になりました。


今作の最後には、”シャアの再来”と呼ばれる、
ネオ・ジオン総帥、フル・フロンタルが登場します。
もちろん、赤いです。
仮面も付けてます。


ビスト財団、アナハイム・エレクトロニクス
地球連邦政府、そしてネオ・ジオン
4つの勢力の思惑が蠢き、
そのうねりの中に否応無く呑み込まれていくバナージたち。
そして、その中心にいるであろう、オードリー、
物語はどんどん進んでいきます。


まだ2冊目、僕の手元にあと4冊あります。
続きが読みたいけど、読み終えてしまうのが惜しい。
そんな気分になったのは久しぶりです。


『「ユニコーン……ガンダム
 つい数時間前、
 その壮大なからくりを聞かされた頭がぼうっと熱くなり、
 オードリーは譫言のように呟いていた。』