『とらドラ・スピンオフ 2! 虎、肥ゆる秋』

このところ、本の感想を全然書いていませんが、
全く読んでいないというわけでもなく、
本屋さんにもしょっちゅう通って、
気になった本はしっかり購入しています。
なので、現在我が家には、
読まれないまま山積みになっている本がたくさんあります。
あまり長いことほったらかしておくのももったいないので、
その中の一つ、
とらドラ・スピンオフ 2! 虎、肥ゆる秋』を読んでみました。


とらドラ!のスピンオフ作品の1作目は
何故か読む気が起きず、買わずにいたのですが、
今回は本編第10巻までのセットアップにでもと思った次第です。
だったんですが……
つまらなかったわけではないのですが、
読み終わった後、
なんとなく”違和感”のようなものが残りました。
先日、『ハルヒ』の同人小説を読む機会があったのですが、
そのときも同じような違和感を抱きました。
同人誌のような二次創作を否定する気はありません。
著作権の問題等は別にすれば、むしろ好意的に捉えています。
実際、『ハルヒ』の同人小説の中には、
上手いこと書くなぁ、と思うものもいくつかありました。
ですが、その”いくつか”以外の作品には、
面白い面白くない以前に、
なんか違うなぁという違和感を強く抱きました。
当然ですよね、作者本人が書いている作品ではないのですから。
それは、作者との文体の違いという意味だけではありません。


本読んで、”このあと彼らはどうなったんだろう”とか、
”あのときあのキャラがこういう行動をとっていたら”とか
そんな風に想像することは僕もあります。
そんな想像を形にしたのが二次創作物だと思っています。
なので、人それぞれ想像の世界に違いがあるのは
当然のことでしょうし、
その世界に同意できたりできなかったり、
というのも当然でしょう。


ただ、同じ作者が書く(スピンオフとはいえ)同じ作品に
ここまで違和感を覚えたのは初めてで、少し驚きました。
なんというか
”キャラクターを使って遊んでいるだけ”にしか見えない。
文体がそっくりの、別の人が書いた作品のようでした。
読まなきゃよかったとまでは思ってませんが、
少なくとも僕にとってこのスピンオフ作品が
本編に深みを与えるようなものではありませんでした。
おとなしくに本編の続刊を待てば良かったかなぁ。


それとは関係なくもう一つ。
今頃になってようやく気付いたというか、自覚したというか、
どうや僕は”ツンデレ”が好きみたいです。
相変わらずブームには乗り遅れてますが。
なんで、とらドラ!の大河も
わりと好きなキャラだったんですが…
だんだん大河が
ただの品のない女の娘にしか見えなくなってきた。
”粗にして野”ぐらいなら良いけど、
下品なのはちょっとなぁ。


とらドラ!に関しては、
いつもマイナスチックなことを書いてしまいますが、
このお話、ホントに好きなんですよ。
だから余計に、いろいろ期待しちゃうんですよねぇ。


『掴んだ大河の手首は、なんだか妙にむちむちとして、
 ……以前なにかの拍子に手首を掴んでしまったときに感じた
 「頼りない」とか「華奢」とか
 「うっかり力を入れたら折れてしまいそう」とか、
 そういう感じがまったくなくなっている。』


とらドラ・スピンオフ2! 虎、肥ゆる秋 (電撃文庫)

とらドラ・スピンオフ2! 虎、肥ゆる秋 (電撃文庫)


先日、なかなか寝付けず、観るともなしにTVをつけていたら、
とらドラ!のアニメがやってました。
アニメ版を観るのは第1話以来。
原作に忠実に作られていて、
良くできてるなぁぐらいの印象だったのですが、
OPテーマにやられてしまいました。
こういうキャッチーな感じの曲、大好きなんです。
最近のヘヴィーローテーションです。


『プレパレード』