『古今和歌集・新古今和歌集』
普段、僕のカバンの中には、
2冊(以上)の本が入っています。
1冊は普通に読み進めている本、
もう1冊は本を読むのに疲れたときに気分転換で読む本。
えぇ、この時点ですでにパラドックスを抱えているのは、
自分でも重々承知しています。
後者は雑誌だったりすることも多いんですけどね。
この『古今和歌集・新古今和歌集』は
後者にカテゴライズされる本で、
年明けぐらいから読書やゲームの合間に
ちょっとずつ読んでました。
和歌ブーム、いまだ鋭意継続中。
この本を読んで、改めて気付いたこと。
”日本語というものは本当に美しい”
(外国語に較べて…という訳ではなく、です。)
僕は日本のミュージシャンの歌にはかなり疎いので、
偉そうなことは云えないのですが、もう少し
”美しい”
と思える歌詞を持つ歌があればなぁと思います。
例えば、松任谷由実の『春よ、来い』なんかは、
国語の教科書に載せるべきだと
強く主張したい歌です。
CHAGE&ASKAの歌の中にも1曲
そういうのがありますが、これは内緒。
どなたか、他にオススメの歌があったら教えてください。
日本語、日本の歌からちょっと離れて、洋楽でいうと、
coldplayの『Clocks』『Fix You』なんて
歌詞を読んでるだけで涙が出てくるぐらい
素敵な詩だと思ってます。
音楽の好みは人それぞれだと思うので、
僕の戯言だと読み飛ばしていただいて構いませんが、
どうせ曲に詞を乗せるなら、
ただ語呂が良いだけの人生応援歌や、
アンサーソングなんて言葉で括った
チープな交換日記みたいな歌詞じゃなく、
単純に”詩”としても成り立つような
美しい歌詞を乗せてもらいたいものです。
和歌に話しを戻しましょう。
今まで、紀貫之や在原業平の歌なんかが好きでしたが、
凡河内躬恒の歌の美しさに魅せられてしまいました。
先に書いた二人の歌もそうですが、
洗練されたシンプルな風景描写と、深い心理描写。
こういう言葉を紡げる人が、本当に羨ましいです。
『春の夜の
闇はあやなし
梅の花
色こそ見えね
香やはかくるる』
- 作者: 小沢正夫,松田成穂,峯村文人
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/09/25
- メディア: 単行本
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先日、娘っ子に
”K2、ラノベ読み過ぎw”と云われてしまい、
なんか悔しくなったので、
こういう本も読んでるんだぞっていう
ささやかなアピール。